第2編
管理運用

DHCPリレーの機能説明

DHCPリレーは、クライアントとサーバーが異なるセグメントに存在する場合に、クライアントとサーバー間のDHCPメッセージをリレーする機能です。DHCPリレーを使用するには、必要な情報を設定してからservice dhcpコマンドで有効にします。

注 意

送信元サブネットにセカンダリーIPアドレスのサブネットを指定しても、DHCPリレーは動作しません。

DHCPリレーの概要

DHCPリレーを使用するには、ip dhcp poolコマンドでDHCPリレープールを作成し、「DHCPリレー対象の送信元サブネット(relay sourceコマンド)」「リレー先DHCPサーバーのIPアドレス(relay destinationコマンド)」を設定します。

補 足

DHCPリレーのためのDHCPリレープールは最大16個設定できます。1つのDHCPリレープールにつき、「リレー対象の送信元サブネット」は最大4個、「リレー先DHCPサーバーのIPアドレス」は最大4個設定できます。

補 足

1つのDHCPリレープールに設定可能な「リレー対象の送信元サブネット」は、NP7000の1.10.01以降、NP5000の1.09.01以降では最大16個に拡張されています。また、NP3000の1.10.01以降では最大12個に拡張されています。

補 足

DHCPプール(動的割り当てのためのDHCPアドレスプール、手動バインディングエントリーのためのDHCPアドレスプール、DHCPリレーのためのDHCPリレープール)は、装置全体で合わせて最大96個まで設定できます。

また、DHCPクラスを利用すると、分類したDHCPクラスごとにリレー先IPアドレスを指定できます。DHCPリレーにおいて、分類したDHCPクラスごとにリレー先のIPアドレスを指定するには、relay targetコマンドを使用します。

DHCPリレーでは、以下のオプション機能にも対応しています。詳細については、『コマンドリファレンス』を参照してください。

  • DHCPクライアントユニキャストパケットの取り扱いに関する設定
  • Relay Agent Information(Option 82)の挿入、およびポリシーの設定

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