第2編
管理運用

RMONの状態確認

RMONの状態を表示して確認する方法を説明します。

RMON統計情報の表示

show rmon statisticsコマンドで、装置が蓄積したRMON統計情報を確認できます。

表示例を以下に示します。

# show rmon statistics
(1)        (2)           (3)
Index 1, owned by guest, Data source is Port1/0/1
  Received octets: 518394321, Received packets: 5228964 ...(4)
  Broadcast packets: 2559743, Multicast packets: 988945 ...(5)
  Undersized packets: 0, Oversized packets: 0 ...(6)
  Fragments: 0, Jabbers: 0 ...(7)
  CRC alignment errors: 0, Collisions: 0 ...(8)
  Drop events: 887 ...(9)
  Packets in 64 octets: 4255288, Packets in 65-127 octets: 128250 ...(10)
  Packets in 128-255 octets: 576077, Packets in 256-511 octets: 102826 ...(10)
  Packets in 512-1023 octets: 165799, Packets in 1024-1518 octets: 724 ...(10)

各項目の説明は、以下のとおりです。

show rmon statisticsコマンドの表示項目
項番説明
(1) RMON統計情報IDを表示します。
(2) 所有者名を表示します。
(3) RMON統計情報の対象ポート番号を表示します。
(4) 受信オクテット数、および受信パケット数を表示します。
(5) ブロードキャストパケット数、およびマルチキャストパケット数を表示します。
(6) アンダーサイズ(フレーム長が64オクテットよりも小さい)パケット数、およびオーバーサイズ(フレーム長が1,518オクテットよりも大きい)パケット数を表示します。
(7) フラグメント(フレーム長が64オクテットよりも小さいパケットのうち、FCSエラーを伴う)パケット数、およびジャバー(フレーム長が1,518オクテットよりも大きいパケットのうち、FCSエラーを伴う)パケット数を表示します。
(8) フレーム長が64~1,518オクテットのパケットのうち、FCSエラーを伴うパケット数、およびコリジョンの推定値を表示します。
(9) リソース不足のために廃棄されたイベントの検出回数を表示します。
(10) フレーム長ごとの受信パケット数を表示します。

RMON履歴の表示

show rmon historyコマンドで、装置が蓄積したRMON履歴を確認できます。

表示例を以下に示します。

# show rmon history
(1)        (2)            (3)
Index 101, owned by test, Data source is Port1/0/1
 Interval: 60 seconds ...(4)
 Requested buckets: 50, Granted buckets: 50 ...(5)
 Sample 1 ...(6)
  Received octets: 9303, Received packets: 107 ...(7)
  Broadcast packets: 37, Multicast packets: 14 ...(8)
  Estimated utilization: 100 ...(9)
  Undersized packets: 0, Oversized packets: 0 ...(10)
  Fragments: 0, Jabbers: 0 ...(11)
  CRC alignment errors: 0, Collisions: 0 ...(12)
  Drop events: 0 ...(13)
 Sample 2
  Received octets: 11027, Received packets: 110
  Broadcast packets: 32, Multicast packets: 20
  Estimated utilization: 0
  Undersized packets: 0, Oversized packets: 0
  Fragments: 0, Jabbers: 0
  CRC alignment errors: 0, Collisions: 0
  Drop events: 0
 Sample 3
  Received octets: 8762, Received packets: 103
  Broadcast packets: 29, Multicast packets: 17
  Estimated utilization: 100
CTRL+C ESC q Quit SPACE n Next Page ENTER Next Entry a All

各項目の説明は、以下のとおりです。

show rmon historyコマンドの表示項目
項番説明
(1) RMON履歴IDを表示します。
(2) 所有者名を表示します。
(3) RMON履歴の対象ポート番号を表示します。
(4) サンプリング間隔を表示します。
(5) RMON統計情報を記録する履歴数を表示します。
(6) 履歴番号を表示します。
(7) 受信オクテット数、および受信パケット数を表示します。
(8) ブロードキャストパケット数、およびマルチキャストパケット数を表示します。
(9) サンプリング間隔におけるリンクの推定利用率(%)を表示します。
(10) アンダーサイズ(フレーム長が64オクテットよりも小さい)パケット数、およびオーバーサイズ(フレーム長が1,518オクテットよりも大きい)パケット数を表示します。
(11) フラグメント(フレーム長が64オクテットよりも小さいパケットのうち、FCSエラーを伴う)パケット数、およびジャバー(フレーム長が1,518オクテットよりも大きいパケットのうち、FCSエラーを伴う)パケット数を表示します。
(12) フレーム長が64~1,518オクテットのパケットのうち、FCSエラーを伴うパケット数、およびコリジョンの推定値を表示します。
(13) リソース不足のために廃棄されたイベントの検出回数を表示します。

アラームエントリーの表示

show rmon alarmコマンドで、アラームエントリーを確認できます。

表示例を以下に示します。

# show rmon alarm
(1)             (2)
Alarm Index 23, owned by IT
 Monitors OID: 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10.1 ...(3)
 every 120 second(s) ...(4)
 (5)                   (6)
 Taking delta samples, last value was 2500
 Rising threshold is 2000, assigned to event 12 ...(7)
 Falling threshold is 1100, assigned to event 12 ...(8)
 On startup enable rising or falling alarm ...(9)

各項目の説明は、以下のとおりです。

show rmon alarmコマンドの表示項目
項番説明
(1) アラームエントリーIDを表示します。
(2) 所有者名を表示します。
(3) 監視対象のオブジェクト識別子(OID)を表示します。
(4) サンプリング間隔を表示します。
(5) 上昇しきい値(上限値)、および下降しきい値(下限値)との比較方式を表示します。
Taking absolute samples:サンプリング値をそのまま比較対象にするabsolute方式
Taking delta samples:前回のサンプリング値からの差分値を比較対象にするdelta方式
(6) 最新のサンプリング値を表示します。
(7) 上昇しきい値(上限値)、および上昇しきい値イベント発生時に使用するイベントエントリーIDを表示します。
(8) 下降しきい値(下限値)、および下降しきい値イベント発生時に使用するイベントエントリーIDを表示します。
(9) アラームエントリーが開始してから初めてのサンプリング値を、上昇しきい値(上限値)、および下降しきい値(下限値)との判定対象として使用することを意味します。

イベントエントリーの表示

show rmon eventsコマンドで、イベントエントリーを確認できます。

表示例を以下に示します。

# show rmon events
(1)         (2)
Event 1001, owned by guest
 Description is Errors over 100 packets ...(3)
 Event trigger action: log & trap send to community public ...(4)
 Last triggered time: 21:59:2, 3 ...(5)
 Log: 1 ...(6)
  Log Time: 3d, 21h:57m:32s ...(7)
  Log Description: Errors over 100 packets ...(8)
 Log: 2
  Log Time: 3d, 21h:59m:2s
  Log Description: Errors over 100 packets

各項目の説明は、以下のとおりです。

show rmon eventsコマンドの表示項目
項番説明
(1) イベントエントリーIDを表示します。
(2) 所有者名を表示します。
(3) イベントエントリーの説明を表示します。
(4) イベントエントリーのアクションを表示します。
(5) 直近のイベント発生時のsysUpTimeの値を表示します。
(6) ログ番号を表示します。ログは、イベント発生時のログ記録(RMON MIBのlogTable)を有効にしている場合に表示されます。
(7) イベント発生時のsysUpTimeの値を表示します。
(8) イベントエントリーの説明を表示します。

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