第3編
インターフェース

ポートチャネルの機能説明

ポートチャネルは、複数のポートでもう1台の装置と接続し、接続した複数のポートをチャネルグループという仮想リンクで1つに束ねる機能です。最大で、8ポートをチャネルグループに登録できます。

ポートチャネル

帯域幅の拡張

装置の物理インターフェースであるポートを同時に複数使用するため、接続した装置との間で帯域幅が広くなります。2つのポートをポートチャネルに設定した場合、帯域幅が2倍になります。

冗長性の確保

チャネルグループに登録した複数のポートのいずれかに障害が発生した場合、残りのポートで通信を継続します。これにより、冗長性を確保します。

チャネルグループの作成

チャネルグループには、ポートチャネルで使用するポートを登録します。チャネルグループを作成するには、インターフェースを指定してインターフェース設定モードに遷移し、チャネルグループIDを指定してchannel-groupコマンドを使用します。

注 意

ERPSまたはMMRP-Plusのリングポートに指定したポートチャネルでメンバーポートを追加・削除したり、対象のポートチャネル自体を削除したりするには、ERPSまたはMMRP-Plusを無効状態にする必要があります。ループなどが発生しないよう、注意して実施してください。

補 足

接続先の装置とチャネルグループIDを同じにする必要はありません。

補 足

1つのポートチャネルで、異なる帯域のメンバーポートが混在する構成は未サポートです。同じポートチャネルに属するメンバーポートは、同一の帯域設定で構成してください。

補 足

NP7000(1.05.01以降)、NP5000(1.05.01以降)、およびNP3000で設定可能なチャネルグループ数は、127個です。NP7000およびNP5000の1.05.01より前のバージョンでは、32個です。

補 足

NP4000、NP2100、NP2000(1.03.01以降)、およびNP2500で設定可能なチャネルグループ数は48個です。NP2000の1.03.01より前のバージョンでは32個です。

チャネルグループのモード

チャネルグループには、スタティックモード、LACPアクティブモード、およびLACPパッシブモードの3つのモードがあります。

スタティックモード

ポートチャネルを構成する際に、ネゴシエーションを実行せずに、強制的にポートチャネルを構成します。

チャネルグループをスタティックモードにする場合、onパラメーターを指定してchannel-groupコマンドを使用します。

LACPアクティブモード

ポートチャネルを構成する際にLACPというプロトコルを使用し、ダイナミックにポートチャネルを有効化します。LACPアクティブモードでは、接続先のポートがアクティブまたはパッシブモードの場合に、ポートがLACPパケットを送信することで、接続先のポートとネゴシエーションを開始します。

チャネルグループをLACPアクティブモードにする場合、activeパラメーターを指定してchannel-groupコマンドを使用します。

補 足

LACPとLLDP疑似リンクダウン機能をポートで併用することはできません。

LACPパッシブモード

ポートチャネルを構成する際に、LACPアクティブモードと同じくLACPを使用します。LACPパッシブモードでは、ポートは自らはネゴシエーションを開始せず、接続先のポートがアクティブモードの場合に、接続先のポートから送信されたLACPパケットを受信したときに応答し、ネゴシエーションを実行します。なお、接続先のポートがパッシブモードの場合は、ネゴシエーションを実行しません。

チャネルグループをLACPパッシブモードにする場合、passiveパラメーターを指定してchannel-groupコマンドを使用します。

補 足

LACPで使用できるチャネルグループ数は最大で32個です。33個以上はサポートしていません。

LACPタイムアウトの設定

受信したLACPDU情報を無効にするまでの時間をLACPタイマーで設定します。LACPタイマーには、ショートタイマーとロングタイマーがあります。

ショートタイマーを設定している場合、LACPDUは3秒後に無効となり、LACPDUの定期送信間隔は1秒になります。ショートタイマーを設定すると、リンクダウンを伴わない障害を検知しやすくなり、障害時に通信が途絶える時間を短く抑えられます。しかし、LACPDUトラフィックが増加するため、ポートチャネルプログラムの負荷が増加します。

ロングタイマーを設定している場合、LACPDUは90秒後に無効となり、LACPDUの定期送信間隔は30秒になります。ロングタイマーは、ショートタイマーよりLACPDUトラフィックが少ないため、ポートチャネルプログラムの負荷が減少します。一方、リンクダウンを伴わない障害を検知しづらくなります。

LACPタイマーの設定を変更するには、タイマーの種類を指定してlacp timeoutコマンドを使用します。

負荷分散アルゴリズムの選択

チャネルグループに登録した複数のポートに負荷を分散させるためのアルゴリズムを選択します。

負荷分散のアルゴリズムを選択するには、アルゴリズムのパラメーターを指定してport-channel load-balanceコマンドを使用します。選択できるアルゴリズムは以下のとおりです。()内は指定するパラメーターです。

  • 宛先MACアドレスと送信元MACアドレスによる負荷分散(src-dst-mac
  • 宛先MACアドレスによる負荷分散(dst-mac
  • 送信元MACアドレスによる負荷分散(src-mac
  • 送信元IPアドレスと宛先IPアドレスによる負荷分散(src-dst-ip
  • 宛先IPアドレスによる負荷分散(dst-ip
  • 送信元IPアドレスによる負荷分散(src-ip
  • 送信元TCP/UDPポート番号と宛先TCP/UDPポート番号による負荷分散(src-dst-l4-port
  • 宛先TCP/UDPポート番号による負荷分散(dst-l4-port
  • 送信元TCP/UDPポート番号による負荷分散(src-l4-port
注 意

NP2100、NP2000、およびNP2500では、dst-l4-portパラメーター、src-dst-l4-portパラメーター、およびsrc-l4-portパラメーターを使用できません。

負荷分散アルゴリズムの各パラメーターで中継ポート選択に使用される要素を以下に示します。

中継ポート選択に使用する要素
フレーム/パケット種別 port-channel load-balanceの設定
src-dst-mac(デフォルト) dst-mac src-mac src-dst-ip dst-ip src-ip src-dst-l4-port dst-l4-port src-l4-port
非IPパケット MACアドレス未学習 DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA
MACアドレス学習済み DA
SA
VID
ET
DA
VID
ET
SA
VID
ET
DA
SA
VID
ET
DA
VID
ET
SA
VID
ET
DA
SA
DA SA
IPパケット UC MACアドレス未学習 DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA
MACアドレス学習済み DA
SA
VID
ET
DA
VID
ET
SA
VID
ET
DIP
SIP
DIP SIP DPORT
SPORT
DPORT SPORT
MC - DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA
BC - DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA DA
SA
DA SA

DA: 宛先MACアドレス

SA: 送信元MACアドレス

VID: VLAN ID

ET: イーサタイプ

DIP: 宛先IPアドレス

SIP: 送信元IPアドレス

DPORT: 宛先TCP/UDPポート番号

SPORT: 送信元TCP/UDPポート番号

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