TFTP/FTPの機能説明
startup-config、running-config、システムログ、およびその他のファイルを転送(コピー)できます。たとえば、構成情報をTFTPサーバーからダウンロードして、装置のstartup-configへ上書きコピーしたり、装置のrunning-configをTFTPサーバーへバックアップしたりできます。
TFTPサーバーとのファイル転送(コピー)

ファイルを転送(コピー)するには、copyコマンドを使用します。
コピー元として指定できるファイルは以下のとおりです。
- startup-config
- running-config
- ローカルフラッシュまたは外部ストレージに保存されているファイル
- システムログ
- TFTPサーバーまたはFTPサーバーに保存されているファイル
コピー先として指定できるファイル、ファイルシステム、およびサーバーは以下のとおりです。
- startup-config
- running-config
- ローカルフラッシュまたは外部ストレージ
- TFTPサーバーまたはFTPサーバー
コピー元およびコピー先を組み合わせて、TFTP/FTPで利用できる機能は以下のとおりです。その他にもコピー元とコピー先を自由に組み合わせることができます。
- ファイルシステム内のファイルを、別のファイルにコピーする
- startup-configまたはrunning-configをバックアップする(ファイルシステム内のファイルにコピーする、またはTFTPサーバー、FTPサーバーにアップロードする)
- startup-configまたはrunning-configを、TFTPサーバーまたはFTPサーバーからダウンロードする
- ブートイメージファイルを、TFTPサーバーまたはFTPサーバーにアップロードする
- ブートイメージファイルを、TFTPサーバーまたはFTPサーバーからダウンロードする
- システムログを、TFTPサーバーまたはFTPサーバーにアップロードする
SIZEコマンド(RFC 3659規格)に対応するFTPサーバーのみ指定できます。
copy tftp: startup-configコマンドとcopy ftp: startup-configコマンドは、指定した構成情報のスタック設定を含めた状態でコピーします。そのため、スタック構成の装置に対してこのコマンドを実行しないでください。
コピー先としてstartup-configを指定した場合は、コピー元ファイルが保存されている場所によって動作が異なります。ローカルフラッシュまたは外部ストレージに保存されているファイルをコピー元に指定したときは、boot configコマンドで設定したファイル名がコピー元ファイル名に変更されます。一方、その他の場所に保存されているファイルをコピー元に指定したときは、boot configコマンドで設定したファイルの内容が上書きされます。
コピー先としてrunning-configを指定した場合は、現在動作中の設定(running-config)に、コピー元に指定した構成情報ファイルの内容が流し込みされます。そのため、上書き可能な設定は上書きされますが、上書き不可の設定は設定されません。
コピー元としてlogを指定した場合は、コピー先にはTFTPサーバーのみ指定できます。
ダウンロードしたブートイメージファイルを次回起動時に使用する場合は、boot imageコマンドで指定してください。