第1編
装置の概要

レイヤー3機能

レイヤー3の機能の一覧と概要を示します。

レイヤー3機能
機能概要
レイヤー3ライセンスの有効化 レイヤー3機能を利用するために、レイヤー3ライセンスを有効化します。
レイヤー3基本機能 レイヤー3でルーティングを行います。また、ワームやボットに感染したパソコンが送出する不正パケットの送信を防ぐ、ユニキャストリバースパス転送(URPF)を行います。
ARP IPアドレスによってネットワーク上のホストのMACアドレスを得るためのアドレス解決プロトコルです。ARPによって解決したMACアドレスは、IPアドレスに関連付けられます。
NDP IPv6アドレスでのMACアドレス解決やルーターの発見など、同一リンク上での近隣探索を行うプロトコルです。
VRRP デフォルトゲートウェイを冗長化するプロトコルです。マスターとバックアップをネットワーク内に設置し、マスターに障害が発生した場合は即座にバックアップに通信処理を引き継ぎ、通信停止時間を低減できます。
RIP/RIPng ダイナミックルーティングを実現するルーティングプロトコルです。隣接ルーターと定期的に経路情報を交換し、最適な経路をルーティングテーブルに保持します。
OSPF RIP/RIPngと同じく、ダイナミックルーティングを実現するルーティングプロトコルです。最大メトリック値の制限がないため、大規模ネットワークに適しています。
ポリシーベースルーティング ルートマップで定義したポリシー(パケットの一致条件と処理内容)に基づいて、経路を決定します。
マルチキャストルーティング ネットワーク内にマルチキャストパケットをルーティングします。マルチキャストルーティングプロトコルのPIM、およびマルチキャストグループ管理プロトコルのIGMPとMLDを使用することで、複数のサブネットで構成されるネットワーク内でマルチキャストパケットをルーティングできます。
ルートマップ パケットやルートを選択するための条件、および条件に合致したパケットやルートに対する処理の実行を定義します。ポリシーベースルーティングおよびルーティングプロトコル(RIP/RIPng、OSPF)のルートの再配布で、パケットやルートを操作します。
VRF-Lite 1台の装置上で複数のルーティングテーブルを保持する機能です。それぞれのルーティングテーブルは独立して管理されるため、ルーティングテーブルが異なれば同じIPアドレスを重複して使用できます。

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