第4編
レイヤー2

VLANの構成例と設定例

VLANを利用する場合の構成例と設定例を示します。

アクセスモードを利用する場合

アクセスポートを設定する場合の構成例と設定例を示します。この設定例では、PCを収容するポートと装置間の接続ポートの両方をアクセスポートで構成しています。ここでは、sw1の設定例のみ示します。

アクセスモードの場合の構成例

  • VLAN 2を作成します。
    sw1# configure terminal
    sw1(config)# vlan 2
    sw1(config-vlan)# exit
    sw1(config)#
  • ポート1/0/1およびポート1/0/48をアクセスポートとして設定し、アクセスポートに[VLAN 2]を割り当てます。
    sw1(config)# interface range port 1/0/1,1/0/48
    sw1(config-if-port-range)# switchport mode access
    sw1(config-if-port-range)# switchport access vlan 2
    sw1(config-if-port-range)# end
    sw1#

トランクモードを利用する場合

トランクポートを設定する場合の構成例と設定例を示します。この設定例では、PCを収容するポートと装置間の接続ポートの両方をトランクポートで構成しています。ここでは、sw1の設定例のみ示します。

トランクモードの場合の構成例

  • VLAN 2からVLAN 5を作成します。
    sw1# configure terminal
    sw1(config)# vlan 2-5
    sw1(config-vlan)# exit
    sw1(config)#
  • ポート1/0/1およびポート1/0/48をトランクポートとして設定し、トランクポートに[VLAN 2からVLAN 5]を割り当てます。また、トランクポートのネイティブVLANを[VLAN 2]に設定します。
    sw1(config)# interface port 1/0/1
    sw1(config-if-port)# switchport mode trunk
    sw1(config-if-port)# switchport trunk allowed vlan 2-5
    sw1(config-if-port)# switchport trunk native vlan 2
    sw1(config-if-port)# exit
    sw1(config)# interface port 1/0/48
    sw1(config-if-port)# switchport mode trunk
    sw1(config-if-port)# switchport trunk allowed vlan 2-5
    sw1(config-if-port)# switchport trunk native vlan 2
    sw1(config-if-port)# exit
    sw1(config)#
補 足

switchport mode trunkコマンドを実行した時点では、作成されているすべてのVLANが、トランクポートに許可VLANとして割り当てられます。

ハイブリッドモードを利用する場合

ハイブリッドポートを設定する場合の構成例と設定例を示します。この設定例では、PCを収容するポートをハイブリッドポートで、装置間の接続ポートをトランクポートで構成しています。ハイブリッドポートでは、受信したタグなしフレームのプロトコルがIPXの場合はVLAN 8で受信し、プロトコルがIPv6の場合はVLAN 9で受信します。また、IPXとIPv6以外の場合は、VLAN 2で受信するようにします。ここでは、sw1の設定例のみ示します。

ハイブリッドモードの場合の構成例

  • VLAN 2、VLAN 3、VLAN 8、およびVLAN 9を作成します。
    sw1# configure terminal
    sw1(config)# vlan 2,3,8,9
    sw1(config-vlan)# exit
    sw1(config)#
  • プロトコルグループを以下のように設定します。

    プロトコルグループID[1]:フレームタイプの種類[ethernet2]、フレームタイプの値[0x8137]

    プロトコルグループID[2]:フレームタイプの種類[ethernet2]、フレームタイプの値[0x86DD]

    sw1(config)# protocol-vlan profile 1 frame-type ethernet2 ether-type 0x8137
    sw1(config)# protocol-vlan profile 2 frame-type ethernet2 ether-type 0x86dd
    sw1(config)#
  • ポート1/0/1をハイブリッドポートとして設定し、ハイブリッドポートのタグ付きVLANに[VLAN 3]を、タグなしVLANに[VLAN 2、VLAN 8、およびVLAN 9]を割り当てます。また、ハイブリッドポートのネイティブVLAN を[VLAN 2]に設定します。
    sw1(config)# interface port 1/0/1
    sw1(config-if-port)# switchport mode hybrid
    sw1(config-if-port)# switchport hybrid allowed vlan tagged 3
    sw1(config-if-port)# switchport hybrid allowed vlan untagged 2,8,9
    sw1(config-if-port)# switchport hybrid native vlan 2
    sw1(config-if-port)# exit
    sw1(config)#
  • ポート1/0/48をトランクポートとして設定し、トランクポートに[VLAN 2、VLAN 3、VLAN 8、およびVLAN 9]を割り当てます。
    sw1(config)# interface port 1/0/48
    sw1(config-if-port)# switchport mode trunk
    sw1(config-if-port)# switchport trunk allowed vlan 2,3,8,9
    sw1(config-if-port)# exit
    sw1(config)#
  • ポート1/0/1で、プロトコルグループID[1]の設定に一致したフレームをVLAN 8として設定し、プロトコルグループID[2]の設定に一致したフレームをVLAN 9として設定します。
    sw1(config)# interface port 1/0/1
    sw1(config-if-port)# protocol-vlan profile 1 vlan 8
    sw1(config-if-port)# protocol-vlan profile 2 vlan 9
    sw1(config-if-port)# end
    sw1#

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