第5編
レイヤー3

IPアドレスの機能説明

装置内のVLANインターフェース、ループバックインターフェース、およびマネージメントポートにIPv4アドレスを設定できます。また、装置内のVLANインターフェース、ループバックインターフェースにIPv6アドレスを設定できます。

注 意

NP4000、NP2100、NP2000、およびNP2500では、ループバックインターフェースを設定できません。

補 足

IPv4アドレスおよびIPv6アドレスを設定可能なVLANインターフェース数は、NP7000およびNP5000では256個、NP3000では192個、NP4000、NP2100、およびNP2000では64個、NP2500では1個です。同一VLANインターフェースで、IPv4アドレスとIPv6アドレスの併用も可能です。

IPv4アドレスの設定

NP7000およびNP5000では、装置全体で設定可能なIPv4アドレス数は、セカンダリーIPアドレスを含めて256個です。NP3000では、装置全体で設定可能なIPv4アドレス数は、セカンダリーIPアドレスを含めて192個です。NP4000、NP2100、およびNP2000では、装置全体で設定可能なIPv4アドレス数は、セカンダリーIPアドレスを含めて64個です。NP2500では装置全体で設定可能なIPv4アドレス数は1個です。IPv4アドレスを設定するには、ip addressコマンドを使用します。

VLANインターフェースでは、手動でIPv4アドレスを設定する方法以外に、DHCPクライアントとしてIPv4アドレスを取得することもできます。DHCPクライアントとしてIPv4アドレスを取得するには、ip address dhcpコマンドを使用します。

IPv6アドレスの設定

NP7000およびNP5000では、装置全体で設定可能なIPv6アドレス数は256個です。NP3000では、装置全体で設定可能なIPv6アドレス数は192個です。NP4000、NP2100、およびNP2000では、装置全体で設定可能なIPv6アドレス数は64個です。NP2500では装置全体で設定可能なIPv6アドレス数は1個です。IPv6アドレスを設定するには、ipv6 addressコマンドを使用します。VLANインターフェースの場合は、インターフェースIDをEUI-64形式で自動生成する設定や、DHCPv6-PDで委譲されたプレフィックスを利用する設定も可能です。

補 足

IPv6アドレスを設定したVLANインターフェースには、ipv6 enableコマンドが自動的に設定され、IPv6の処理が有効になります。

補 足

VLANインターフェースに設定したIPv6アドレスを削除しても、VLANインターフェースのIPv6の処理は有効なままです。IPv6の処理を無効にするには、no ipv6 enableコマンドを使用します。

VLANインターフェースでは、手動でIPv6アドレスを設定する方法以外に、RA(Router Advertisement)によるステートレスアドレス自動設定や、DHCPv6によるステートフルアドレス設定でIPv6アドレスを取得することもできます。ステートレスアドレス自動設定でIPv6アドレスを取得するには、ipv6 address autoconfigコマンドを使用します。ステートフルアドレス設定でIPv6アドレスを取得するには、ipv6 address dhcpコマンドを使用します。

MTUの変更

IPv4 MTUは、ルーティング対象のIPv4パケットの上限サイズ(イーサネットヘッダーとFCSを除いたサイズ)を決定します。同様に、IPv6 MTUは、ルーティング対象のIPv6パケットの上限サイズを決定します。それぞれMTU値を超過したルーティング対象のパケットは破棄されます。なお、ICMPなどの装置の自発パケットがMTU値を超過する場合は、フラグメントされて送信されます。

IPv4 MTU、IPv6 MTUともにデフォルト設定では1,500バイトです。IPv4 MTUを変更するにはip mtuコマンドを使用します。IPv6 MTUを変更するにはipv6 mtuコマンドを使用します。

注 意

NP2100、NP2000、およびNP2500では、ip mtuコマンドとipv6 mtuコマンドをサポートしていません。

注 意

ip mtuコマンドで設定するIPv4 MTUと、ipv6 mtuコマンドで設定するIPv6 MTUは同じ値にしてください。

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