スタック機能の設定
スタック機能を設定する方法を説明します。
有効化とスタックポートの設定
スタック機能を有効にするには、主に以下の設定が必要です。
- stack bandwidthコマンドでスタックポートを指定してスタックを有効化
- stack my_box_idコマンドでボックスIDを設定
- stack my_box_priorityコマンドで優先度を設定
スタック機能の有効化、ボックスIDの設定などは、構成情報を保存して装置を再起動した後に反映されます。
スタックポートとして割り当てられるポートは、機種および設定によって異なります。機種ごとのstack bandwidthコマンド設定について以下に説明します。
NP7000シリーズ
ApresiaNP7000シリーズでは、ApresiaNP7000-48X6L、ApresiaNP7000-24G24X6Lでスタックを構成できます。
レイヤー3ライセンスが有効なNP7000(機器レビジョンB)の対応ファームウェアは1.08.01以降です。そのため、レイヤー3ライセンスを有効にして機器レビジョンAとBの装置が混在するスタックを構成する場合は、1.08.01以降で使用してください。
stack bandwidthコマンドでスタック機能を有効にした場合に、スタックポート1およびスタックポート2として動作するポートを以下に示します。chainオプションを指定した場合は、スタックポートのすべてのポートがスタックポート1になります。
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
40G 2-port | 40G、2スタックポート | ポート1/0/65 | ポート1/0/69 |
40G 2-port chain | 40G×2、1スタックポート | ポート1/0/65, 1/0/69 | - |
NP5000シリーズ
ApresiaNP5000シリーズでは、ApresiaNP5000-48T4X同士でスタックを構成できます。
レイヤー3ライセンスが有効なNP5000(機器レビジョンB)の対応ファームウェアは1.08.01以降です。そのため、レイヤー3ライセンスを有効にして機器レビジョンAとBの装置が混在するスタックを構成する場合は、1.08.01以降で使用してください。
stack bandwidthコマンドでスタック機能を有効にした場合に、スタックポート1およびスタックポート2として動作するポートを以下に示します。chainオプションを指定した場合は、スタックポートのすべてのポートがスタックポート1になります。
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/51 | ポート1/0/52 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/49, 1/0/51 | ポート1/0/50, 1/0/52 |
40G 2-port | 40G、2スタックポート | ポート1/0/53 | ポート1/0/54 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/51, 1/0/52 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/49, 1/0/50, 1/0/51, 1/0/52 | - |
40G 2-port chain | 40G×2、1スタックポート | ポート1/0/53, 1/0/54 | - |
NP4000シリーズ
ApresiaNP4000シリーズでは、ApresiaNP4000-20Xt4X同士でスタックを構成できます。
stack bandwidthコマンドでスタック機能を有効にした場合に、スタックポート1およびスタックポート2として動作するポートを以下に示します。chainオプションを指定した場合は、スタックポートのすべてのポートがスタックポート1になります。
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/23 | ポート1/0/24 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/21, 1/0/23 | ポート1/0/22, 1/0/24 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/23, 1/0/24 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/21, 1/0/22, 1/0/23, 1/0/24 | - |
NP3000シリーズ
ApresiaNP3000シリーズでは、ApresiaNP3000-24X4Q、ApresiaNP3000-24T8X4Q、ApresiaNP3000-48T4Xでスタックを構成できます。
stack bandwidthコマンドでスタック機能を有効にした場合に、スタックポート1およびスタックポート2として動作するポートを以下に示します。chainオプションを指定した場合は、スタックポートのすべてのポートがスタックポート1になります。
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/23 | ポート1/0/24 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/21, 1/0/22 | ポート1/0/23, 1/0/24 |
25G 2-port | 25G、2スタックポート | ポート1/0/27 | ポート1/0/28 |
25G 4-port | 25G×2、2スタックポート | ポート1/0/25, 1/0/26 | ポート1/0/27, 1/0/28 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/23, 1/0/24 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/21, 1/0/22, 1/0/23, 1/0/24 | - |
25G 2-port chain | 25G×2、1スタックポート | ポート1/0/27, 1/0/28 | - |
25G 4-port chain | 25G×4、1スタックポート | ポート1/0/25, 1/0/26, 1/0/27, 1/0/28 | - |
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/31 | ポート1/0/32 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/29, 1/0/30 | ポート1/0/31, 1/0/32 |
25G 2-port | 25G、2スタックポート | ポート1/0/35 | ポート1/0/36 |
25G 4-port | 25G×2、2スタックポート | ポート1/0/33, 1/0/34 | ポート1/0/35, 1/0/36 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/31, 1/0/32 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/29, 1/0/30, 1/0/31, 1/0/32 | - |
25G 2-port chain | 25G×2、1スタックポート | ポート1/0/35, 1/0/36 | - |
25G 4-port chain | 25G×4、1スタックポート | ポート1/0/33, 1/0/34, 1/0/35, 1/0/36 | - |
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/51 | ポート1/0/52 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/49, 1/0/50 | ポート1/0/51, 1/0/52 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/51, 1/0/52 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/49, 1/0/50, 1/0/51, 1/0/52 | - |
NP2100シリーズ
ApresiaNP2100シリーズでは、ApresiaNP2100-24T4X、ApresiaNP2100-24T4X-PoE、ApresiaNP2100-48T4X、ApresiaNP2100-48T4X-PoEでスタックを構成できます。
ファームウェアのバージョンがAEOS-NP2000 Ver. 1.09の場合のみ、NP2100とNP2000が混在するスタックを構成できます。
ApresiaNP2100-48T4X、ApresiaNP2100-48T4X-PoEでは、stack bandwidth 10G 4-port設定時は、chainオプションは併用できません。
stack bandwidthコマンドでスタック機能を有効にした場合に、スタックポート1およびスタックポート2として動作するポートを以下に示します。chainオプションを指定した場合は、スタックポートのすべてのポートがスタックポート1になります。
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/27 | ポート1/0/28 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/25, 1/0/26 | ポート1/0/27, 1/0/28 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/27, 1/0/28 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/25, 1/0/26, 1/0/27, 1/0/28 | - |
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/51 | ポート1/0/52 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/49, 1/0/50 | ポート1/0/51, 1/0/52 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/51, 1/0/52 | - |
NP2000シリーズ
ApresiaNP2000シリーズでは、ApresiaNP2000-24T4X、ApresiaNP2000-24T4X-PoE、ApresiaNP2000-48T4X、ApresiaNP2000-48T4X-PoEでスタックを構成できます。
ファームウェアのバージョンがAEOS-NP2000 Ver. 1.09の場合のみ、NP2100とNP2000が混在するスタックを構成できます。
ApresiaNP2000-48T4X、ApresiaNP2000-48T4X-PoEでは、stack bandwidth 10G 4-port設定時は、chainオプションは併用できません。
stack bandwidthコマンドでスタック機能を有効にした場合に、スタックポート1およびスタックポート2として動作するポートを以下に示します。chainオプションを指定した場合は、スタックポートのすべてのポートがスタックポート1になります。
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/27 | ポート1/0/28 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/25, 1/0/26 | ポート1/0/27, 1/0/28 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/27, 1/0/28 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/25, 1/0/26, 1/0/27, 1/0/28 | - |
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/51 | ポート1/0/52 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/49, 1/0/50 | ポート1/0/51, 1/0/52 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/51, 1/0/52 | - |
NP2500シリーズ
ApresiaNP2500シリーズでは、ApresiaNP2500-8MT4X-PoE、ApresiaNP2500-16MT4X-PoEでスタックを構成できます。
stack bandwidthコマンドでスタック機能を有効にした場合に、スタックポート1およびスタックポート2として動作するポートを以下に示します。chainオプションを指定した場合は、スタックポートのすべてのポートがスタックポート1になります。
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/11 | ポート1/0/12 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/9, 1/0/10 | ポート1/0/11, 1/0/12 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/11, 1/0/12 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/9, 1/0/10, 1/0/11, 1/0/12 | - |
設定パラメーター | 帯域幅 | スタックポート1 | スタックポート2 |
---|---|---|---|
10G 2-port | 10G、2スタックポート | ポート1/0/19 | ポート1/0/20 |
10G 4-port | 10G×2、2スタックポート | ポート1/0/17, 1/0/18 | ポート1/0/19, 1/0/20 |
10G 2-port chain | 10G×2、1スタックポート | ポート1/0/19, 1/0/20 | - |
10G 4-port chain | 10G×4、1スタックポート | ポート1/0/17, 1/0/18, 1/0/19, 1/0/20 | - |
ボックスIDの設定
ボックスIDは、スタックメンバーに割り当てられる1~4の一意のIDです。ボックスIDが競合した場合はスタックが正常に構成されないため、ボックスIDは競合しないように設定してください。
ボックスIDの割り当てには、以下の2種類の方法があります。
- 設定コマンドによる手動割り当て
- スタック起動時にルールに従って割り当てられる自動割り当て(デフォルト設定)
各装置のボックスIDを明示的に指定して管理しやすくするためにも、ボックスIDは設定コマンドで割り当てることを推奨します。
設定コマンドによるボックスIDの手動割り当て
自装置のボックスIDを設定するには、stack my_box_idコマンドを使用します。ボックスIDの設定は、構成情報を保存して装置を再起動した後に反映されます。
ボックスIDはstack renumberコマンドでも設定できます。stack my_box_idコマンドをサポートする前の一部機種の古いバージョン(NP7000、NP5000、NP2000それぞれの1.03.01より前のバージョン)では、stack renumberコマンドを使用してください。stack renumberコマンドの詳細については、『コマンドリファレンス』を参照してください。
ボックスIDの自動割り当て
ボックスIDが自動的に割り当てられる場合は、以下のルールに従って割り当てられます。
- スタックが構成されると、マスターになった装置にボックスID「1」が割り当てられます。
- その後、マスターのダウンストリームスイッチ(マスターのスタックポート2に接続された装置)に、マスターのボックスIDに「1」を加算したボックスIDが割り当てられます。ダウンストリームスイッチが複数存在する場合、ボックスIDは「1」ずつ増加して割り当てられます。
- スタックが構成されると、マスターになった装置にボックスID「1」が割り当てられます。
- その後、マスターのダウンストリームスイッチ(マスターのスタックポート2に接続された装置)に、マスターのボックスIDに「1」を加算したボックスIDが割り当てられます。ダウンストリームスイッチが複数存在する場合、ボックスIDは「1」ずつ増加して割り当てられます。
- その後、マスターのアップストリームスイッチ(マスターのスタックポート1に接続された装置)に、ダウンストリームスイッチに割り当てられた最後のボックスIDに「1」を加算したボックスIDが割り当てられます。アップストリームスイッチが複数存在する場合、ボックスIDは「1」ずつ増加して割り当てられます。
優先度の設定
スタックの優先度は、値が小さいほど高くなります。また、同じ優先度の場合はMACアドレスが比較され、MACアドレスの値が小さい方が優先度が高くなります。
自装置の優先度を設定するには、stack my_box_priorityコマンドを使用します。優先度を変更した場合は、次回起動時にも反映されるように構成情報を保存してください。
優先度はstack priorityコマンドでも設定できます。stack my_box_priorityコマンドをサポートする前の一部機種の古いバージョン(NP7000、NP5000、NP2000それぞれの1.03.01より前のバージョン)では、stack priorityコマンドを使用してください。stack priorityコマンドの詳細については、『コマンドリファレンス』を参照してください。
プリエンプトモードが無効の場合は、マスターに決定したスタックメンバーの優先度は「0(最も高い優先度)」で動作するようになります。
無効化、設定削除
自装置のスタック機能を無効にするには、no stackコマンドを使用します。また、各種スタック設定を削除するには、no形式の各コマンドを使用します。
スタック機能の無効化、ボックスIDの設定削除などは、構成情報を保存して装置を再起動した後に反映されます。
スタック機能を無効にしてもボックスIDの設定が残っている場合は、自装置のポート番号などがボックスIDの設定値のままになることに注意してください。そのため、スタック機能を無効化して非スタック装置に戻す場合は、すべてのスタック設定も削除してデフォルト設定に戻してください。
reset systemコマンドを使用すると、スタック設定を含めたすべての構成情報をデフォルト設定に戻すことができます。reset systemコマンドを実行すると装置は再起動します。
clear running-configコマンドを使用すると、スタック設定を除いた構成情報をデフォルト設定に戻すことができます。スタック設定は保持されます。
clear running-configコマンドでrunning-configを消去した装置を運用環境で使用する際は、設定を実施して構成情報を保存した後、念のため運用前に一度起動しなおしてから使用することを推奨します。
プリエンプトモード
プリエンプトモードは、「マスターの装置がダウンして復旧した際に、マスターを元の装置に切り戻す運用」を行う場合などに有効にします。デフォルト設定では無効です。プリエンプトモードを有効にするには、stack preemptコマンドを使用します。
プリエンプトモードが無効(デフォルト設定)の場合は、マスターに決定したスタックメンバーの優先度は、設定値ではなく「0(最も高い優先度)」で動作するようになります。そのため、優先度比較において常に現状のマスターの優先度が最も高くなります。これにより、再起動などでスタックから一時的に離脱した旧マスターが復旧する場合や、スタック構成に新たに装置を追加する場合(電源OFFの状態でスタック構成に接続してから起動する手順)に、不要なマスターの切り替わりが発生するのを防ぎます。
プリエンプトモードが無効なスタック構成において、稼働状態の別の装置(マスターになっていて優先度「0」で動作中)をスタック構成に追加すると、同一優先度のためMACアドレスの比較によるマスターの再選出が行われることに注意してください。
プリエンプトモードが有効の場合は、マスターに決定したスタックメンバーの優先度は設定値のまま動作します。そのため、再起動などでスタックから一時的に離脱した旧マスターが復旧する場合や、スタック構成に新たに装置を追加する場合でも、常に設定値の優先度で比較されることになるため、最も優先度の高いスタックメンバーを常にマスターとして動作させることができます。なお、優先度が同じ場合は、MACアドレスによって比較されます。
プリエンプトモードによってマスターが切り替わる場合には、ポート閉塞を伴うマスター再選出プロセスが動作するため、一定の通信断時間が発生することに注意してください。
スタック跨ぎのポートチャネル
スタック機能では、スタックメンバー装置を跨いだポートチャネルを使用できます。スタック跨ぎのポートチャネルも通常のポートチャネルと同様に、1つのポートチャネルに設定可能なメンバーポートは最大8ポートです。
スタック跨ぎのポートチャネル

stack port-channel mode partial
スタック跨ぎのポートチャネルの負荷分散は、通常のポートチャネルと同様に、すべてのメンバーポートの中から負荷分散アルゴリズムに従って出力ポートが決定されます。そのため、入力ポートの装置と出力ポートの装置が異なる場合は、スタックポートを経由して中継されます。
2台限定のチェーントポロジーの場合は、スタック跨ぎのポートチャネルの負荷分散を、すべてのメンバーポートではなく、入力ポートと同じ装置のメンバーポートの中から負荷分散アルゴリズムに従って決定されるように変更できます。
stack port-channel mode partialの動作例

この機能を有効にするには、stack port-channel mode partialコマンドを使用します。なお、リンクダウンなどで同じ装置に送信可能なメンバーポートが1つも残っていない場合は、別装置のメンバーポートから選択されます。
ApresiaNP2100-48T4X、ApresiaNP2100-48T4X-PoE、ApresiaNP2000-48T4X、およびApresiaNP2000-48T4X-PoEでは、stack port-channel mode partialコマンドはサポートしていません。
stack port-channel mode partialコマンドは、2台限定のチェーントポロジーでスタックを構成した場合のみ使用できます。
本設定は、スタック構成に接続されている状態では設定できません。単体で起動している状態で設定してください。
本設定は、構成情報を保存して装置を再起動した後に反映されます。
スタックのオプション機能
スタックに関連するオプション機能を以下に示します。
- スタックポートのVLAN設定のプリセット(NP7000)
- スタックポート(ポートチャネル)の負荷分散
- 2台スタック構成での一時的なバージョンチェック無視機能
スタックポートのVLAN設定のプリセット(NP7000)
NP7000では、スタックポートのVLAN設定を前もって設定できます(プリセット)。スタックポートのVLAN設定をプリセットするには、stack vlan pre-settingコマンドを使用します。
NP5000、NP4000、NP3000、NP2100、NP2000、およびNP2500では、stack vlan pre-settingコマンドは使用できません。
本設定は、構成情報を保存して装置を再起動した後に反映されます。
スタックポート(ポートチャネル)の負荷分散
1つのスタックポートが複数のポートで構成されている場合の負荷分散方法を設定できます。スタックポート(ポートチャネル)の負荷分散方法を設定するには、stack stack-port load-balanceコマンドを使用します。
本設定は、構成情報を保存して装置を再起動した後に反映されます。
2台スタック構成での一時的なバージョンチェック無視機能
2台スタック構成での一時的なバージョンチェック無視機能は、2台スタック構成でのファームウェアのアップデート時に、一時的にスタックメンバーのバージョンチェック処理を無視する機能です。本機能を有効にするにはstack version check ignoreコマンドを使用します。
本機能の詳細については、「第2編 管理運用」の「2台スタック構成での一時的なバージョンチェック無視機能」を参照してください。